最近では、時代の変化にともない在宅ワークが増えたことや、eスポーツなのどゲーム市場が盛り上がっている事などから、自宅のパソコンまわりの充実化が求められ、パソコンデスクや椅子、ゲーミングチェアを買い換える人も多くなりました。
しかし、多くの人がデスクやチェアには意識がいくものの、チェアマットを買うという発想にはいたっていません。
もし、あなたが賃貸に住んでいて、チェアマットを引かずに椅子(特にキャスター付き)を使用しているなら、退去時に無駄な修繕費を払わなくてはならない可能性が大いにあります。
場合によっては、高額になる可能性もあるので注意が必要です。
今回は、不動産賃貸管理の視点から、なぜチェアマットが必要なのかと、その他豆知識もお話していきますので、最後までお付き合いください。
なぜチェアマットが必要なのか。
結論から言ってしまうと、椅子などを使用してできた床の傷や汚れは、善管注意義務違反になる可能性があり、退去時に修繕費用を請求させるケースがあります。
参考までに、良くある賃貸借契約書の内容を例として記載します。
洗浄で落ちない汚損や補修出来ない破損等があった場合、床クッションフロアー・カーペットは1室単位で貼替えるものとし、表に基づき賃借人の負担金額を算定します。なお、フローリングの汚損・破損部分については経過年数を考慮しません。
※ 床クッションフロアー・フローリングは、机や椅子その他の家具等に使用されている塗料およびゴム類(家具等の支持部等に使用されているキャップ・緩衝材等)により汚損されることがあります。
このような汚損は善管注意義務違反となりますので、合成樹脂製(プラスチック)のキャップや金属製(アルミ)のフォイル、ポリエステル樹脂製のシート等を介して直接床面に触れないようにご使用下さい。〔 汚損例:ゴムタイヤ、収納ケース底面ゴム製緩衝材 等 〕
特にキャスター付きのチェアを利用している場合は要注意です!
通常の椅子に比べ、出し入れの際に細かい傷や汚れが付きやすくなります。
それに、使用年数と使用頻度が高くなれば、傷や汚れのリスクが高まり、修繕費を取られる可能性が出てきます。
契約書の内容にも記載がある通り、床の仕様がクッションフロアーの場合は1室単位で張り替えが必要です。
費用は安価ですが、部屋が広ければ金額も高くなります。
フローリングの場合は、傷や汚れの場所(とそのまわり)の交換となりますが、そもそも材料が高いため数万円は請求されます。
このような点から、退去時に無駄な費用を払わなくてすむように、あなたの身を守る意味でもチェアマットは利用してください。
いまからでも遅くありません。
おすすめ出来ないチェアマット
チェアマットにはいくつか種類があり、基本はこの4種類です。
素材 | 臭い | 耐久性 | 床暖房 | コメント |
PVC | △ | 〇 | × |
値段が安く、耐久性もあるので、使いやすい。特有の臭いがあるので、使い初めは臭い。 |
EVA | 〇 | △ | × |
値段が安く、臭いも気にならない。耐久性はPVCに劣る。ハサミでカットできる商品もあり、細かなサイズ調整が可能。 |
ポリカーボネート | 〇 | 〇 | 〇 |
値段が高い。一般的なガラスの200倍以上の強度があり、耐久性及び耐熱性に優れている。 |
カーペット・生地 | 〇 | △ | 〇 |
厚みがあるので防音性や床を傷つけない。冷たさを軽減する上に肌触りもいい。掃除が大変。 |
私の個人的な見解になりますが、おすすめ出来ないチェアマットはカーペット・生地タイプです。
一見すると、「厚みがあるので防音性や床を傷つけない」、「冷たさを軽減する上に肌触りもいい」、「そこまで値段も高くない」などメリットが多いですが、チェアの事を考えるとそうではありません。
キャスター付きの椅子に限りますが、以前に私が家具屋で働いていた時、椅子の故障で多かったのは、座面のウレタンの劣化、背もたれ支持部のバネの故障、そしてキャスタ―の故障です。
座面のウレタンの劣化と背もたれのバネの故障は、長期的な利用によるものが殆どですが、キャスターの故障は、環境に影響されます。
特にキャスター部の故障の原因が、ホコリや糸くず、髪の毛が絡んで、キャスターが上手く機能しなくなる事が多々ありました。
これはカーペットやラグの上で使用している方に、多く見受けられる現象です。
PVCやポリカーボネートと違って、カーペットやラグに落ちた髪の毛はキャスター部に絡まりやすく、故障の原因にもなります。
また、デスクで作業やゲームをするとき、飲み物も一緒に持ち込むと思いますが、万が一、カーペットや生地にコーヒーやお茶などの飲み物をこぼした時どうなるでしょうか。
掃除が大変なうえに、水分が床まで染み込んでしまうので、いちいちカーペットや生地をはがして拭き取らなければいけなく面倒です。
それに比べ、PVCやポリカーボネートであれば、すぐに拭き取れ、床に染み込む心配もありません。
通常の椅子を使っているのであれば問題無いですが、キャスター付きの椅子を使用しているのであれば、PVCかポリカーボネートを利用すると良いでしょう。
チェアマットならこれでしょ
私がチェアマットに一番求めるのは耐久性です。床の傷の保護とキャスターチェアのスムーズな動きを求めているからです。
カーペット・生地やEVAは、体重がかかると重みで少し凹むため、商品によってはキャスターの動きが悪くなります。
この点を重視すると、私ならPVCかポリカーボネートの2択になります。
金額を抑えたいならPVCで、金額より品質を求めるならポリカーボネートです。
PVCで選ぶなら、この2点!
SGS 6pフリー認定を受けた高品質の非毒性のマットです。半透明で床が若干透けて見えるので、どんなお部屋にも合わせやすいです。また、耐熱性があるので床暖房の上でも使用OK。
騒音対策の仕様として1.5mmの厚さ。ブラックカラーでお部屋をシックな雰囲気できます。その反面、ホコリが目立つのでこまめな掃除が必要です(笑)ただ、優れた撥水性で飲み物をこぼしてしまった時も、簡単に拭き取れます。また、静電気防止の特性で、埃がつきにくく掃除は簡単です。
ポリカーボネートで選ぶなら、この2点!
ポリカーボネートはハサミでカットする事が出来ないので、デスクや椅子まわりをしっかりと測ったうえで、適切なサイズをお買い求め下さい。
高品質の英国製ポリカーボネート。暑さ2mmと耐久性に優れ、長期間使用しても変色やひび割れが起こりません。メーカー保証10年付き。耐熱温度140℃。床暖房の床でも安心して使用できます。
大きいデスクを利用中の場合にこれ!120cm×150cmのLサイズ!※Sサイズもあります。1.7mmの暑さ。エンボス加工でサラッとした肌触りと、ズレにくい使用になってます。メーカー保証5年付き。床暖房でも利用可能。
ポリカーボネートは高価ですが、1度買ってしまえば、何年、何十年と持つので、何回も買い替える必要がありません。
それに、耐久性があるので、床の傷を気にすることなく、椅子を自由に動かせます。
私の場合、ポリカーボネートを使用するまでは床の傷が気になり、椅子を動かす際はゆっくりと動かしていましたが、いまは全く気にせずに動かせるので、仕事や作業効率も上がったうえに、退去時に床が綺麗なままでした。
ゲーミングチェアをお持ちであれば、ゲーム中の激しい動きにも耐えれるので、床を気にすることなくゲームに集中できます。
おまけ
通常の椅子の場合、こんな物で床を保護出来ます!
彼女や奥さんが居ない時に、こっそり装着しておけば、気づいたときの反応も良く、かわいさのあまり喜ばれますよ!
デスクにもお忘れなく!
好きな大きさに切って、貼り付けて下さい!
まとめ
今回は、賃貸住宅においてデスクや椅子の使用状況によっては、善管注意義務違反により退去時に修繕費用が取られる可能性がある事について説明しました。
特に椅子は毎日体重を乗せて使用する物なので、床へのダメージが必ずでてきます。
チェアマットを上手に利用し、床の傷を気にすることなく生活できる環境を整えていきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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