緊張をとりたい時、イライラを抑えたい時、集中したい時など、私たちは「深呼吸」をします。
なぜ、深呼吸をするといいのかわからなくても、昔から深呼吸をすると心が落ち着くと経験から知っています。
その反面、呼吸する事が当たり前すぎて、誰も意識して呼吸はしていませんし、呼吸が健康に大きな影響を与えることを知っている人はあまりいません。
実は、日々の生活の中で、ほんのちょっとでも呼吸を意識するだけで、集中力が上がり仕事のパフォーマンスが向上したり、気持ちが落ち着き健康維持に効果を発揮したりと、私たちの体に大きな効果をもたらしてくれます。
今回は、誰でも簡単にできる呼吸の知識を紹介していきます。
なぜ？呼吸を意識すると良いのか。
昔から、呼吸が健康に大きく関わっている事は知られています。
深呼吸をすると、気持ちが落ち着くことは誰しもが経験で知っている事ですが、では、なぜ深呼吸をすると気持ちが落ち着くのでしょうか。
私たちは、心に余裕があるときや、安心しているときには、呼吸がゆっくり深くなり、逆に、緊張やイライラしているときは、無意識のうちに速く浅い呼吸になっています。
イメージとして回数にして表すと、落ち着いているときの呼吸は１分間に１５~２０回程度ですが、緊張しているときは、１分間に２０回以上になります。
こうした呼吸の差は、自律神経に影響をあたえ、体に大きな差となって現れます。
ゆっくりとした深い呼吸は、自律神経でいう副交感神経を刺激するため、その結果、血管が開き、末梢まで血流が良くなり血液量が増えます。
そして、血液量が増え血流が良くなると筋肉がゆるむので、体がリラックス状態になります。
これが、深呼吸をすると気持ちが落ち着く理由です
緊張やイライラで高くなったテンションを抑えたいとき、もっとも効果的なのは筋肉をコントロールする事ですが、筋肉をコントロールしているのが血流で、血流をコントロールしているのが自律神経です。
そして、この自律神経をコントロールできるのが、そう「呼吸」です。
呼吸を意識するだけで、あなたは、いまよりも高いパフォーマンスが発揮でき、健康になれます。
大事な場面で、最高のパフォーマンスは発揮させる呼吸
例えば、あなたが大事なプレゼンの場面で、緊張のあまり体がこわばって動けなくなってしまう。
俗に言う「フリーズ」状態です。
この時の体の状態を説明すると、あなたは緊張によって、呼吸が早く浅くなっている為、自律神経の交感神経が刺激され、血流が悪くなります。
血流が悪くなると、頭や体に血液がいきわたらなくなり、低酸素状態になります。
低酸素状態が続くと、手足が震えたり、体がこわばったりします。
緊張のあまり、手足が震えるのはこれが理由です。
では、大事な場面で緊張せずに、パフォーマンスを発揮するためにはどうしたらよいのか。
それは、「ゆっくりと深い呼吸」をし、副交感神経を上げる事です。
これをトレーニングしいくと、一瞬にして効果が出ます。
そして、「ゆっくり深い呼吸」のやり方は、ゆっくり１秒間いきを吸って、その倍の２秒間かけて、ゆっくり息を吐きます。
たったこれだけです！
呼吸は、本来何も意識せずに自然に行うのが基本です。
鼻です吸う方が良いのか？何回ぐらいやればいいのか？複式呼吸でやるのか？など、こうしなければならないと意識した瞬間に自律神経のバランスが崩れてします。
そんな事は気にせず、鼻でも口でも、あなたにとって自然に楽にできる状態で行う事が一番効果的です。
また、細かい作業や一点集中しているときは、「息を止める」傾向にあります。
持っている力をすべて出し切りたいなら、息を止める事は絶対にせず、呼吸のリズムに合わせて動くことで、長い間、高いパフォーマンスが発揮できます。
やる気がでないとき、モチベーションを上げる呼吸
やる気が出ないときや、気持ちが落ちているときは、自律神経の副交感神経が過剰に優位になっている状況です。
これも呼吸を変える事で、一瞬で状況を改善する事ができます。
頑張らなければいけないのにやる気が出ないとき、モチベーションが上がらないときは、先程とは逆に、自律神経の交感神経を刺激してあげればよいのです。
つまり、「速く浅い呼吸」をするだけです。
ここで重要なのは、息を吐くときのスピードです。ハアハアと胸で浅い呼吸をする感じで、行ってみてください。
まとめ
自律神経をコントロールできるのは「呼吸」です。
あなたが、緊張したときや、あせったとき、パニックに陥ったときは「ゆっくり深い呼吸」をし、やる気がでないとき、モチベーションを上げたいときは「速く浅い呼吸」をすることで、自律神経のバランスを整え、あなたの体に大きな効果をもたらしてくれます。
私は、痒くて痒くてたまらない時、気持ちがパニックになりそうな時がありました。そんな時に、呼吸を意識して行い気持ちを落ち着かせ、少しでも心のケアをしてきました。
そのお陰もあると思いますが、辛い時でも私は最後は前を向いて頑張ってこれました。そして、呼吸の大切さも知りました。
簡単にできるので、是非、日々の生活に取り入れてみてください。
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